浮気したい

2019.06.04 Tuesday

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    浮気とは恋愛頭脳が試されるゲームである。奥さんがいるのにさらにその先を行くことになる。
    もちろん、奥さんとの仲が冷え切って非対称的に不倫の愛が燃え上がるケースもあるだろうが、異性を愛する心に多様性がなければいけない。ただ単に野生に任せていればいい行為とは異なり、浮気は知的な恋愛ゲームなのだ。
    かく言う僕も浮気がしたいと思っている。その相手はタマちゃんと言う。タマちゃんは愛しくかわいい。誤解がないように言えば、奥さんと連れ添った10年間よりも、タマちゃんと出会った半年間の方が充実していると思う。浮気したい心に火をつけられるのも当然だ。
    ただし、奥さんとの仲が冷え切ったわけではない。確かに、刺激がなくて多少の惰性感があることは否めない。セックスはしているが、子供に恵まれないこともその理由の一つだろう。僕に原因があるのか奥さんに原因があるのかわからないが、これは体質面もあるので致し方ないところだと思う。本気で子供が欲しければ不妊治療に励むべきだが、僕も奥さんも子供ができないことを苦にしているわけではないので、これが原因で離縁につながることはまずないはずだ。
    だから、奥さんを愛していないわけではないのだ。しかし、タマちゃんの出現は僕の心を揺り動かした。同じ愛でも、タマちゃんに向けられる僕の愛は、明らかにかつて奥さんに向けられていた愛なのである。つまり、奥さんを愛し続けていることには変わりない。だが、その愛の内容は知らず知らずのうちに変化しており、奥さんへの愛・タマちゃんへの愛は両立する状態になっていたのである。それはタマちゃんへの愛も報われたいという気持ちで僕の心に浮気心を芽生えさせたのだ。
    「私、今日、帰り遅くなるからタマにエサやっておいてね」朝食の席で共働きの奥さんが僕に言う。すると、奥さんの言葉に反応したように僕の隣に座っているタマちゃんがニャーンと返事をする。子供の代りと言うわけではないが、保護猫を家に迎え入れて半年。僕はすっかりタマちゃんに夢中なのだ。奥さんの帰りが遅いと言うことは、これは今日は存分にタマちゃんと浮気ができるな、と考えていると、それを察したように、タマちゃんは猫なで声を出した。
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