社長

2015.04.16 Thursday

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    「社長、お電話が入っております。奥様から」
    秘書が電話を取り次ぐ。この秘書はなかなか賢い子で、「奥様から」という一言で、社長の私に対する配慮というのか、そういうのを感じさせるのだ。
    奥様からの電話は、もちろん個室でとる。
    この秘書は「個室で電話をとれ」と指示しているのだ。周りにいる役員たちには悟られないで、という配慮をしてくれる秘書なのだ。
    この秘書は、そういう暗号めいた言い方をよくする。おかげで、いまだに役員の誰にも私の愛人の存在はばれてない、と思う。
    この秘書とは個人的な付き合いなどない。ただの社長と秘書の関係だ。
    彼女のプライベートのことなど全く知らない。業務上の付き合いがあるだけで、彼女の性格などはまったくわからない。そういうタイプは確かに秘書向きだ。
    電話が終わったころにお茶をもってくるのも、彼女の流儀だ。いったん、切り替えてからまた会議室へどうぞ、という言葉にはしない心遣いだと私は解釈している。
    私の愛人は、まぁ、元ホステス嬢なのだが、若気の至りというのか、よくもまぁ、こんなに粗野な女を愛人にしたものだと自分のことながら恥ずかしくなるような女だ。美人だが、秘書のような気遣いのできる女ではない。
    そろそろ別れたいと思っていた矢先、妻から離婚の申し立てがあった。
    「愛人がいるでしょう。もう証拠はそろってます」
    探偵を雇ったのか、証拠写真までばっちりだ。弁護士の用意もしてあるという。
    写真を見ると、秘書に出張とウソをついて取らせた新幹線、ホテル、旅館ばかりだった。
    「あの秘書、スパイしてたな」とそこでやっと気づいた。妻と内通していたわけだ。


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